苗木の移植適期[植え付け適期]について
苗木の移植について
苗木の移植は、落葉樹は葉っぱが落ちている時(休眠期:11月〜3月)、
常緑樹は寒くもなく暑くもない時、新芽が出だしていないとき(10月〜11月頃と3月〜6月頃まで)が移植適期です。
移植適期と植え付け適期は同じです。
地堀大苗は移植の際、根っこを切りますので新たに根っこを伸ばし活着するまでは水を吸い上げたり、蓄えたりする力が弱くなります。そのため苗木にできるだけ負担のかからない時期に植え付けしてやることが大事になります。
当店では、落葉樹・常緑樹ともにできるだけお届け先の移植適期(植え付け適期)に合わせ、苗木をお届けするようにしています。
主なお届け時期 苗木のお届けについて 寒冷地の方へ 苗木が到着したら
苗木はいつ植えれば良いのでしょうか?
地掘り大苗の落葉樹は、10月下旬頃から3月下旬頃までのお届けとなります。
地掘り大苗の常緑樹は、10月中旬頃から12月上旬、4月上旬〜5月下旬頃までのお届けとなります。
このお届け時期が植え付け適期となります。
但し、寒い地方の方は、寒さが来る前に植えてしまうか、3月遅めがよいです。
雪が積もったり、地面が湿っているとき、凍っているときは避けましょう。
カンキツ類などの常緑樹は、暖かい地方の方は真夏を除けば植え付けが可能です。
寒い地方の植え付けは3月中旬頃から6月頃までとなります。
植え付け適期ではない時期に植えなくてはならない場合
落葉樹の移植について
落葉樹の移植は、必ず葉が落ちている時に行ってください。
ただし、落葉樹は落葉期に根をきっておき下準備さえしておけば、
新芽がでてから(春以降)でも移植することは可能です。
3月に新芽が出るまでに当社にて”根回し”(=根鉢を付けてあらかじめ掘り取ること)ができておりました場合は、
大きな根を切ることなくお届けができるので、新芽が出てからでも発送は可能となります。
…とはいえ、発送時に新芽の損傷等受けやすいので、当店では春以降(新芽が出始めてから)の落葉樹の発送はあまりおすすめしておりません。
根回し済みの大苗
常緑樹の移植について
常緑樹の移植は、寒くもなく暑くもない時、新芽が出だしていないとき(10月〜11月頃と3月〜6月頃まで)に行ってください。
ただし、冬場でもあまり寒さが厳しくない地方でしたら1月2月の移植も可能です。
植え付け適期ではない時期に植えなくてはならない場合は取り置きができます
まだ植える場所の準備が出来ていないため、植え付け適期ではない時期に植えなくてはならない場合。
あらかじめ、上記のような状況が分かっておられる場合は、 ご予約という形で承っておくことが可能です。
大苗は「根回し」といい、落葉期に根っこを切っておけば、新芽が出てからでもお届けが可能です。
発送の際に、新しく出た新芽が梱包などによって多少損傷は受けますが、移植は可能です。
まずは植えたいものを決めて、ご相談下さい。当店で根回しをしておき、 いつでも発送できるように取り置きをさせていただきます。
苗木のご予約について
寒冷地に植える方!
寒冷地の方で果樹を植えようとする場合、雪が降る前、地面が凍る前、
あるいは春雪が解けてから4月や5月に植えたいという地域もあることでしょう。
できれば、寒い地方の方は(これは当店が言うことではありませんが)植えられる地域と同じ地域で生産し販売されている業者さんからご購入いただくのが一番いいのです。
落葉や芽吹きのことを考えるとです。
当店農場の位置する京都府亀岡市で生産しておりますので、苗木たちは亀岡市の気候にあわせて落葉休眠し、芽吹きをします。
落葉がだいたい11月初旬ごろから12月にかけてはじまり、芽吹きは3月中旬ごろからになります。
寒冷地(北海道、東北、北陸)の方のお届け時期
寒冷地の方への早期出荷は10月末で一旦締め切ります
寒冷地の方の11月1日以降のご注文分は春発送となり、ご予約順を飛ばしての早めの発送はできませんことご容赦ください。
寒冷地の方へ〜常緑樹の場合
常緑樹は、寒冷地では春の植え込みをお薦めします。秋にお届けして、寒い冬を乗り切るのはなかなか難しいです。
でも慣れている方でしたら、カンキツ類などの常緑の苗木は11月から春までの間、大きな鉢に植え付けて室内管理により寒さをしのげれば早めに発送いたします。
大苗の移植時にダメージを受ける樹種があります
移植から1年間は活着させることに専念しましょう。
実付実績苗は実がつく癖がついているが、移植初年度に実をつけても摘果するのが良い育て方です。
古木等年数を経たLLサイズ以上の大苗をご検討の際は、下記をご理解の上お求めください。
来年、「葉が小さい」「実付が悪くなる」リスクがあります。
1
カキの大苗の場合
根を切り移植しますと、細根の少ない柿は、
水分を吸い上げる力が一時的に弱まります為、
春から出る葉は通常より小さめとなり葉先が丸まることもあります。
(病気ではありません)
植え付け後完全に活着するまで1〜3年程度かかりますので、
すぐに結実をする可能性は低いことご了解くださいます様お願いいたします。
2
カンキツ類の場合
本来ですと根っこを切ればその分、上部の枝葉も切り落とすのが常なのですが、
お客様にお届けする際にはできるだけ見栄えがよいように、あまり切り落としをしておりませんので、
お客様の方で将来の芽の向きなどを見ながら剪定をしていただけますと有難いです。
また木が大きく、まだ枝葉がたくさん残っているようで葉を茶色く変色がたくさん始まっているようでしたら、
もったいないようですが、枝の1/3或いは1/2ほど剪定して切り落としてしまわれると、
根からの水分量にあわせて葉の枚数が少なくするのも一手です。
強く剪定しますと、春には強い枝を出してくれます。
カンキツ類の冬の状態
柑橘類は冬の時期は休眠期です。葉が青々と茂ることはなく、寒さに耐え忍んでおり、
春の芽吹きに向けてなんとか乗り越えようと頑張っています。
特に秋や冬に掘り出した苗木は、この耐えているところ根っこを切断するという大手術を受けて、
体力が衰えているところに打撃を受けたわけですから、水分の吸い上げる力も弱まりますし、
水分の蒸発を少しでも抑えようとそのために葉を自主的に落としたり、寒風にさらされて葉を枯らせるということはあるのですが、
幹の中は水分を通していることが大抵の場合です。
幹が茶色く変色していくと枯れてしまう兆候ですが、
大抵は幹は生きており、冬の間我慢していたのが嘘のように春になると芽吹きを見ます。
過度の加湿、乾燥さえさせずにしてもらい、乾燥しているようなら暖かい日中にたっぷり水をやる、
しめっていれば見守るということをしていただくのが一番かと思います。
または、寒風を避けるのにわら囲いをしていただくなどです。
ビニールなどで巻いてしまったり、上にかけると株元に水が入らなくなって乾燥して枯れる
ということをたまに起こしてしまう方もいらっしゃいますので気を付けてください。