甘柿は暖地(比較的温暖な関東以西)向きです。寒冷地にはあまり向きません。
北の方で甘柿を作ろうと思われるのでしたら、早生品種を選びましょう。
*甘柿ご購入の際は、必ず受粉樹をセットでご購入下さい。
取扱 | 品種 | 成熟期 | 受粉樹 | 特徴 |
◎ | 富有 | 11月上旬〜中旬 | 必須 | 岐阜県が原産の甘柿、実は豊産性で一番の人気品種!樹勢も強く育てやすい品種 |
○ | 4L富有 | 富有より早い | 必須 | 4L富有は甘柿の代表品種の富有柿の大きな果実がなるものを選抜して作った品種 |
○ | 松本早生 | 10月中旬〜11月上旬 | 必須 | 完全甘柿の「富有」の枝変わり種で、味は富有と似ていて甘みが多く、果肉もやわらかめ |
○ | 前川次郎柿 | 10月中旬〜下旬 | 必須 | 甘みがとっても強い早生の甘柿、実は溝が浅め、さくっとした肉質で、日持ちがよい |
△残少 | 伊豆 | 9月下旬〜10月上旬 | 必須 | 温暖地向けの甘柿で早生品種、実は肉質緻密で柔らかく保存しにくい |
不完全甘柿は、種の有無・多少により成熟時に渋が残ることがあるので「不完全」といいます。
もともと柿は渋が基本です。
何かの突然変異で甘柿ができました。
甘柿は基本的に一代雑種で、接ぎ木で殖やすのが基本です。
いわゆるクローンです。
平核無など種のない柿はクローン技術(接ぎ木)で繁殖させるのです。
果物の性質を固定させるのにクローン技術(接ぎ木)は欠かせません。
渋の元はシブオールと物質で水溶性です。種が多いとシブオールが集積しゴマの姿になり不溶性になります。不溶性になったシブオールは唾液で溶けないので渋さを感じないということになります。
なぜ種が多いとゴマになるかは、ホルモンの加減だと推察しています。
果肉に褐斑がないのが”完全甘柿” 果肉に褐斑があるのが”不完全甘柿”です。たねが入ると果肉にゴマができて甘くなります(たねがなかったり少ないと渋味が残ります)
取扱 | 品種 | 成熟期 | 受粉樹 | 特徴 |
○ | 禅寺丸 | 11月上旬〜中旬 | 受粉樹に最適 | 関東地方で古くから栽培されている品種。実は小さめでゴマも残りますが、甘味は最高! |
○ | 久保 | 久保は京都の地方品種、果肉にごまが入る甘柿。樹勢も強く育てやすい品種 | ||
○ | 筆柿 | 9月中旬〜10月中旬 | 受粉樹に向く | 小振りなとっても濃厚な味が特徴のごま入りの柿。甘柿と渋柿の両方が実ります |
▲養生 | 西村早生 | 9月下旬〜10月上旬 | あるほうがよい、受粉樹に向く | 極早生のしゃきしゃきっとした食感の柿。雄花も付きますので受粉樹にも最適 |
△ | 甘百目 | 10月下旬〜11月上旬 | あるほうがよい | 実は円錐形。見かけはあまりよくありませんがとっても甘いです。歯ごたえがある柿です。 |
△残少 | 黒柿 | 10月上旬〜中旬 | 手軽に栽培できて、「苦労が実る」とのことから人気があります。希少品種! | |
× | 水島 | 10月中旬〜11月下旬 | あるほうがよい | 富山県の旧新湊市が原産の甘柿。寒い地方でも甘い柿が実るごま入りの甘〜い柿 |
渋柿はやや寒い地方向きです。関東以北や高冷地。柿はもともと温暖性の果樹です。11月の気温が12度以下の地方では十分な脱渋ができないのです。一般に渋柿のほうが甘柿より木は大きくなります。
この時期、地面に植えられる方には秋の新苗をおすすめ致します。年月の経ったポット苗もございますが、根っこをコンパクトにしておりますため、枝振りもそれなりにコンパクトに育っております。地面に植えられる方は、来年の新枝の伸びの良い新苗をお求め下さい。
*▲新苗はこちらから!■渋柿のほうが甘柿よりも大木になります。
※「ふるい苗」とは根っこに土が付いていない状態の苗です
取扱 | 品種 | 成熟期 | 受粉樹 | 特徴 |
◎ | 富士 | 10月下旬〜11月中旬 | あるほうがよい | 外観、渋も抜きやすくお薦めの品種!肉質も緻密で、熟し柿にも最適 |
◎ | 蜂屋 | 10月中〜11月上旬 | あるほうがよい | 当社の蜂屋は中粒。干し柿、あんぽ柿向け。先は尖ってはいるが、断面は四角に近い。東北でいう蜂屋とは異なる。 |
○ | 平核無 | 10月下旬〜11月上旬 | 不要 | あんぽ柿作り向け。小粒で作りやすいです。 |
△残少 | 西条 | 9月下旬〜10月上旬 | 広島県の西条が原産と言われる渋柿 |
ご注文の流れ
お買い物ガイド